こんにちは院長の村上 哲也です。

当院でも不妊にお悩みの方から相談を受けることが多々あります。

年々お悩みの方が増えているのを感じております。

また、最近は「不妊で・・・」という相談よりも

「妊活してるんですけどなかなか・・・」と言葉も変化してきました。

つなぐ手治療院ではそんな患者さんが多く来られて、施術後妊娠された方もいました。
しかしながら、普通の治療と違って必ず妊娠するかどうかの責任が持てないこと、

そして私生活の乱れやストレスなどでかなり結果が左右されてしまうことなどから、

やたらと「不妊治療」だ「妊活サポート」だと宣伝してる治療院のようなことはせず、

元々違う症状で来院されていて、すでに信頼関係が構築されている患者さんから相談を受けた場合にのみ

対応する、という形にしておりました。

私の経験上、妊活は女性ばかりが相談し治療も女性ばかりがしているケースが多いですが、

当院では夫婦そろっての治療を推進させてもらっています。

まずは妊活、不妊治療での最低限の知識を記載していますので、そんなこと知っていると思わず、

もう一度目を通してください。

 

 

骨盤内の血行を良くしよう!

基本的にはこれが女性にとっては一番の答えです。
なので、最悪、ここだけ覚えていただいていれば一歩前進です。

最初に一番大切なことを書かせていただくことにしました。

なので、「理由はどうあれ、骨盤の中の血の流れを良くすればいいんだ」ってことが

わかっただけでOKって人は、ここまで読んでいただければもう十分です。

男性、女性ともに医学的検査上異常がないのに妊娠しない、という状況の場合、

女性の骨盤内臓器の血行不良になっていることが多いです。

何はともあれ、子宮、卵巣、膣・・・、すべて骨盤内にありますので、

骨盤内の血行をよくすることで妊娠する確率は上がります。

なぜ、骨盤内の血行を良くする必要があるのか?

血液というのは、運び屋さんです。
では、何を運ぶのか?

目的地に運ぶのは、酸素と栄養です。
目的地から運ぶのは、老廃物です。

酸素と栄養で、内臓は正常に機能しますし、老廃物が除去されることで不調も起こりにくくなる、というイメージです。

だから、骨盤内の血行をよくすることで、子宮、卵巣等妊娠に関係のある生殖器に酸素と栄養を運び、

それら生殖器の老廃物を取り除くことこそが、生殖器の正常な働きを取り戻すことにつながるのです。

 

骨盤内の血行が悪くなる原因とは?

は、次に骨盤内の血行が悪くなる原因について考えてみましょう。
原因がわかれば、対策が出てきます。
まずは原因を知っていただき、その後に対策をお伝えしたいと思います。

原因は・・・・・

身体のゆがみと運動不足そして内臓の下垂です。

です。

 

ゆがみと内臓下垂

身体がどうゆがむか、は人それぞれですが、身体がゆがむとどこかの血行が悪くなります。
それが腰あたりなら腰痛になり、肩や首なら肩こりや偏頭痛になります。

病院で検査をしてもどこも悪くない、という点で、ゆがみ由来の症状はみんな似ています。

事実、肩こりや腰痛、偏頭痛といった慢性症状をお持ちの方が多いです。

なので、東洋医学的に診ると、「なかなか妊娠できない」という相談の人の多くは

〝気虚〟とか〝血虚〟という、「あるべきところに気(血)が足りない状態」であることが多いです。

当院で妊活、不妊の治療を行う場合は、東洋医学的アプローチで鍼治療を行いますが、

必ず使うのが「脾経」という経絡。脾は主に消化器系を選択するのですが、

専門家同士の話題に入ってしまって、少し難しいので、

ここでは割愛させていただきたいと思います。

内臓下垂は(主に腸)が下に下がると子宮を圧迫します。

すると女性ホルモンが出にくくなり、月経不順や不妊の原因の1つになります。

特に女性は筋肉が弱い方が多いので、内臓を上にあげるためのトレーニングは必要かと思います。

 

運動不足について

先ほどは、身体がゆがむことで血行が悪くなる、ということでした。

子宮や直腸、膀胱に血を送るためのルート、すなわち血管は〝内腸骨動脈〟という血管です。
実はこの内腸骨動脈は壁側枝と臓側枝という2つのルートにわかれます。

読んで字のごとく、で、後者である臓側枝が内臓に血を送るルートで、

前者は主に筋肉に血を送るルートです。

この内腸骨動脈は面白くて、臓側枝にある臍動脈というのがありまして、

これは胎児の頃に内腸骨動脈から出ておへそを通って胎盤までつながってる血管なんですよね。
名前が動脈なのに、通る血液は胎児の静脈血(すなわち酸素が少なく、胎児の老廃物が多い血液)が

通る血管ってことで国家試験でもひっかけ問題として出ることもある部分。
これは生まれるとともに血管の役割を終えて違うものになるんですが、

不妊や妊活の治療で着目されるのがその臍動脈の源流の内腸骨動脈なんだから、人の身体は本当に不思議です。

で、運動不足問題に関係あるのは内腸骨動脈の壁側枝です。

内腸骨動脈の壁側枝は、おしりや腰、太ももあたりの筋肉に栄養を送るルートです。

また、他の動脈に連結するので、血行下半身のあちこちに栄養や酸素を送るということに関して、

そこそこの影響を持っています。

更に・・・(マニアックになっていってしまってるので一般の方はかなり読みにくいと思いますが、ここを理解する、しないで今後の不妊治療や妊活のモチベーションや納得度が全然違ってくると思うのであえて詳しく書かせていただきます)

卵巣。
子宮は内腸骨動脈から血液が送られますが、卵巣は腹大動脈という大きな大きな、

心臓から直接つながってる血管から血液が送られています。

内腸骨動脈も、腹大動脈→総腸骨動脈→内・外腸骨動脈という流れですので

下半身に血液を送るための親玉的な動脈ですね。

これらを踏まえると、人間の基本的な動作である〝二足歩行〟が

とても大切になってくることがおわかりいただけると思います。

なのでウォーキングなどおススメ出来ます。

 

妊娠を望むあなたが取り組むべきこと3選+Extra

①食事の見直し

子宮や卵巣の血行をよくしたとしても・・・です。
酸素は息をすりゃ取り込めますが、栄養は食事から摂取するしかありません。
糖質が多くタンパク質、ビタミン、ミネラルが少ないアンバランスな食事では、

いくら血行を良くしたところで〝送るべき栄養がそもそも足りない〟という問題が出てくるのです。

また、糖質というのは栄養ではなくガソリン。
運動量がそれほどでもない人は、さほどたくさん摂取しなくてもいいですし、

血糖値が急激に上がったり下がったりすることは、

の急激な変化そのものが血管の壁を痛めつけるということも科学的にわかっているので(糖鎖タンパク質等の影響)、

摂取量も気をつけないといけないですし、GI値にも気をつけないといけないです。

そういう点では、お勧めなのは食事とサプリメント。
1回の食事で理想のタンパク質量を摂取しようと思うと、肉とか魚を大量に食べないといけないので、

少食な女性はかなり厳しいんじゃないかと思います。

なので、プロテインを活用(できれば乳糖をカットしてるアイソレイトと植物性タンパク質が取れるようにそっちのプロテインの併用)して、

足りない分を補いながら食事をするようにしていただきたい。

プロテイン分、量が食べられなくなるので、量を減らすときはまず糖質から。

注意すべきは、炭水化物と糖質を一緒にしないということです。

炭水化物=糖質+食物繊維

です。

GI値が高いものは、食物繊維が少ないです。
で、炭水化物抜きダイエットで体調崩した系のほとんどは、食物繊維と、

糖質の変わりにエネルギーになる脂質の摂取をしてないからです。

ですので、野菜はしっかり食べていただきたいと思いますし、

ドレッシングも少しこだわって亜麻仁油的なものでオメガ3を摂取するように心がけるといいでしょう。

また、肉の脂がオメガ6です。
オメガ6が2、オメガ3が1の割合で摂取すると免疫機能にも良い影響があると言われています。
(アイヌの食事がその比率だったとか)(ついでにいうと牧草で育った牛は元々その比率の脂質を持ってるそう)

そういう点では、お肉もしっかり食べるというこが糖質摂取よりも重要な可能性が高いでしょう。

※極端な糖質カットを推奨しているわけではありませんのでご理解くださいませ。

 

②整体や鍼灸等で身体を整える

後述する運動のことを考えると、やっぱり先に身体を整えておかないと、不妊治療、妊活のために運動したのに、

バランスが悪い身体のまま運動したことでどこかを痛めたなんてことになってしまうので、先に書かせていただきました。

ただし、整体院や鍼灸院、どこでもいいわけはありません。
臨床経験は10年以上は必須、のべ臨床数も10万人くらいは超えていたほうがいいでしょう。

最近、若い経験不足な先生がすぐに開業するパターンが多いのですが、不妊や妊活のためにすることを含め、

人の身体って本当に少しのことで変化するので、雑に扱ってしまう未熟な先生には絶対に触られないほうがいいです。(無論、ベテランがみな良いわけでもないところが難しいところですが)

また冷え症なども妊活の天敵になるのでそこを改善するためにもきちんとした治療が必要になります。

 

③下半身を使った運動

運動不足は妊娠の敵、かもしれません。
で、最近はたくさんの情報があり、多少解剖学をかじったレベルの人が

「骨盤底筋を動かせば妊娠する」的なことを言ってたりしますが、それには疑問を感じます。

たしかに骨盤底筋群(本来は1つの筋肉ではないのでそう言わせていただきます)に

栄養を送っているのも内腸骨動脈の枝である内陰部動脈です。

ですが、子宮、膣の血行を良くするために内腸骨動脈を狙って運動することと、

さらに卵巣の血行をよくするために腹大動脈もセットで血行をよくすることを考えると、

歩く、走る、スクワットするなどの大きな筋肉をしっかり使う運動をするほうがシンプルかつ簡単にできます。

骨盤底筋だけ収縮、ってのはできない(難しい)ので、運動不足の人が

いきなりそれらの運動を見よう見まねでやってしまって、効果のないことに時間を費やすよりは、

大きく動けてだいたいあってりゃ効果が出る簡単な運動のほうがいいに決まっています。

骨盤のトレーニングも難しい、しんどいだと継続できません。

簡単にながらで出来る効果的なやり方を当院ではレクチャーしていますが皆さんこんなんでー?と驚かれます。

ちょっとしたことで体は意外と簡単に変化しますのでお気軽にご相談ください。

 

Ex:旦那様へ

今まで上記に記載のものはあくまでも女性がメインになっています。

しかしながら私自身不妊の専門ドクターとも面識があり、私自身も治療を受けたことがありますので

ここは絶対に言わなくてはいけません。不妊の原因の半分は実は男性にあります!

細かいことはネットにも沢山出ていますし、最近はテレビでも特集をされていてご存知の方も増えてはいます。

きちんとした原因は解りませんが、現代のスマホ、パソコン、テレワーク、運動不足や冷えなどから

男性の精子を作る器官が弱り、精子自体が奇形や無精子などが増えています。

そして一番妊娠に必要なのは精子がまっすぐに勢いよく卵子まで進むかが大事なのです。

テレビでも言ってはいましたが、男性はまず妊娠や生理などのメカニズムに対して物凄く無知であるという事。

男には関係ないと、タバコ、アルコール、睡眠不足など健康第一と言っておきながら

気にしていない方が多いのではないでしょうか?

妊娠、出産は奇跡です。夫婦で協力しお互い頑張ることで女性のホルモンにもいい反応が出ます。

奥様も旦那様が協力している姿を見て更に意欲がわいてきます。

はっきり言いますが何も努力せず、協力的でない場合妊娠は難しいとお考え下さい。

そして軽々しく子供欲しいねとか頑張ってねーなどと奥様に言わないでください。

夫婦は手を取り合ってゴールに向かうのが当たり前です。

妊活中は奥様の精神もデリケートになっていますので

イライラしているからと言って余計な重圧をかけないよう気を付けてください。

 

当院で治療を希望される方へ

正直なことを書かせていただきますと、当院の施術はかなり特殊なものです。
かなり効果的ですが習得が難しいため、使える人が全国でも数十人程度です。
ただし、ものすごく刺激は少なく、何をされてるかわかりませんし、ボキボキもしないので

「やってもらった感」が少ない施術となります。がっつり「やってもらった感」をお求めでしたら、

あまり向いてはいないかもしれません。

効果をお求めなら1回で身体の変化を感じていただけるので、

結果重視の方は当院に向いていると思います。

なお、鍼灸治療は妊活の場合必ず行います。

東西両方の医学から総合的にアプローチするという方針で治療させていただいております。

ただ、1つだけ注意点があります。
よかれと思って色々なことをしすぎないでいただきたい、と思います。

1つ1つなら効果的なことでも、組み合わせるとお互いの効果を打ち消し合うこともあります。
焦る気持ちはとてもよくわかります。

しかし〝急がば回れ〟と言いますので、焦らず、ゆっくりと身体を変えていきましょう!

※効果には個人差がありますので、必ず妊娠するかどうかの保証は一切ございませんのでご理解の上受診してください。

(つなぐ手治療院院長・村上哲也)